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特許出願関連費用の支援・軽減制度
先生、特許出願をしたいんですけど、ちょっと相談が。。。
相談ってなんだい?はるかちゃん! 今日はなんだかいつもと違う感じだけど。。。
出願したいんだけど、ええっと?
どうしたんだい?なんだか奥歯に物が挟まったものの言い方だねぇ。
じゃぁ、はっきり言うとね、出願したんだけど、先立つもの、つまりあまりお金がなくって。。。でも、特許出願って、先願主義なんで、一時も早く出願した方がいいでしょう、先生。
なんだ、そういうことか。また、彼とでもけんかしたのかと思ったよ。
もう、違うでしょ! 私の発明がちゃんと育つかどうかの、大事な相談よ!!
アハハ、これは失礼! 確かに、特許出願は、以前話した通り、結構お金がかかるからねぇ。
ちゃんと覚えているんだから。。。出願時に、特許庁への印紙代と弁理士への手数料を合わせてだいたい35万円ほど、審査請求時にたいたい15万円ほど、そして意見書や補正書の提出時にだいたい12万円ほど、そして最後に特許料を納付するときにだいたい12万円ほどかかるって話だったわ。
さすがはるかちゃん、お金の計算、早いねぇ。。。確かに、特許出願から特許成立までに、80万から100万円くらいかかるわけだから、はるかちゃんのような個人事業家や中小企業の社長さんにとっては頭の痛い話だよね。
だから先生、出願費用を、ま・け・て?
ムム。そうしたいのは山々だけど。。。例えば、出願審査費用のように、特許庁へ支払う印紙代なんていうのは、私ではどうにもならないからねぇ。
では、私の発明はお蔵入り。。。とほほ。
いやいや、そんなことはないよ。はるかちゃんのように資金が十分でない人にも、いくつかの特許出願関連費用を支援してくれたり、特許庁が費用を軽減してくれたりする制度があるんだ。
えっ、そうなんだぁ、知らなかったわ。
そうだね。弁理士のような専門家でないとあまり知らないかも。支援や軽減を受けられる人の条件はそれぞれなんだけど、申請してみて損はないから、一度相談してみるといいよ。私も過去に支援や軽減を受けることが出来て、クライアントに喜ばれたよ。
その特許出願関連費用の支援・軽減制度について、もう少し詳しく知りたいわ。今日は、概要だけでもいいので、先生、教えてください!
では、最初の特許出願、つまり日本出願をするときの話。日本弁理士会が「特許等出願援助制度」といって、出願手続きに必要な弁理士の報酬や特許庁の手数料の合計を超えない範囲で援助してもらえるという制度を提供しているよ。
では、先生。さっき言っていた、出願時にかかる30万円を超えない範囲で、日本弁理士会が援助してもらえるってこと?
その通り! もちろん、細かい申請条件があるし、その条件に合っているか日本弁理士会の方で審査がされるから、必ず期待できるものではないけどね。条件さえ整えば、申請してみる価値があるんじゃないかな。
なるほど。他にも支援・援助制度って、どんなのがあるの?
他には、JAPIOが提供している「先行技術支援サービス」を活用できれば、審査請求を行うか否かの判断を行うための先行技術調査を半額程度でしてもらえるよ。本当に権利化するかどうかの判断をこの段階で、しかも格安でできるというのは、はるかちゃんにとって有益だと思うよ。
へぇ、助かるわ?
他にも、法律で定められてられているものとして「産業競争力強化法の出願審査請求料・特許料軽減処置」によれば、これらの費用が通常の1/3に軽減されるし、JETRO等が提供している「中小企業外国出願支援事業」や「知的財産権保護対策事業」を通じて、外国出願費用や海外での模倣品調査にかかる費用を助成してもらえるかもしれないよ。
良く分かりました。国や各機関が、私のような個人事業主や中小企業のために、いろんな支援制度があるんですね。心強いなぁ。先生、今度はもう少し具体的に各制度について教えてください。
そうだね。これら支援・軽減制度は、支援等を受けられる条件や期間が予め決まっていたりするので、各制度毎に、詳しく説明することにしよう。
先生、今日もありがとうございました。
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2015年5月8日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:特許