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特許を取るにはどうしたらいい?

特許は、出願すれば取れるんでしょう?いろいろアイデアもあるし、どんどん出そうかな。

ちょっと待って、はるかちゃん。特許出願しただけでは特許は取れないんだよ。特許庁で審査を受けて、要件を満たしていると判断された範囲のみが、特許として成立するんだ。登録まで数年かかるし、特許を取るのは、結構大変なんだよ。

えっ、そうなの?!私の発明は大丈夫かな?ちょっと、心配になってきたわ。

確かに、一般の人にはちょっと複雑なところもあるかもね。でも経験豊富な弁理士さんなら、丁寧に教えてくれるから、大丈夫!貴女の大切な発明が特許になるよう頑張ってくれるよ。

では、先生、今日はどうしたら特許を取れるのか簡単に教えてくださ~い!まず、特許庁に特許出願するところから始めるんですよね。でも、特許出願って難しそう。。。

そうだね。特許出願するには、発明を適切に把握するところから始めるんだ。そのため、発明者との打ち合わせが必要で、その後、ちゃんと特許が取れるように、書面を整える必要があるんだ。

えぇ、書面を整えるって。。。ちょっと私には。。。

ここが弁理士の腕のみせどころ!ここで、特許が適切に取れるかどうか、決まるといっても過言ではないんです。弁理士が時間をかけて、特許出願の書面(明細書)を作成するため、比較的多くの手数料がかかるんだ。特許庁の印紙代を含めて、おおよそ35万円くらいかかると思っていた方がいいよ。

そうなんだ。そうして、特許出願をしたら、特許庁は特許をくれるの?

いやいや、先ほども言ったように、日本は審査主義といって、実際に特許庁で審査して、特許にしてもよいと認められた価値のある発明だけに特許を与える制度を採っているんだよ。

では、出願したら私の発明はいつ審査してもらえるの?早く特許が欲しいなぁ。

いい質問者だね。出願しても自動的に審査が始まるわけではないんだ。出願してから3年以内に「出願審査請求」を行う必要があるよ。

なんだか、ややこしい。

確かにそうだね。ただ、出願した後に、事情が変わって、特許を取る必要がなくなることもあるでしょう。

う~ん、発明者が買い物しすぎて、途中で特許にまわすお金がなくなってしまうとか?

はるかちゃんらしいね。そういう人もいるだろうね。特許庁としては本当に審査してほしい人だけ、審査にかかるお金を払って、審査を請求してもらう制度を採っているんだよ。

そうなんだ。国もお金がないもんね。行政コストを適切に抑えるという意味では、いいのかも。でも、また私のお金が。。。

はははっ(笑)でも、特許庁もただ働きするわけにはいかないだろうからね。そういう意味で、審査を行ってもらう対価として、特許庁におおよそ15万円くらいかかるとみておいた方がいいかもね。この時の弁理士は、単に審査請求を行うだけなので、あまりお金はかからないと思うよ。。

それで、審査してもらえば、特許取れるの?

はやる気持ちは分かるけど、通常は「拒絶理由」といって、一度は特許庁から『待った!』がかかるんだよ。例えば、『この発明は、出願前から知られていたものなので、特許はあげられませんよ』といった感じの拒絶が特許庁から通知されるんだ。もちろん、まれに、いきなり「特許査定」、つまり『特許にしてもいいですよ』という通知が届くこともあるよ。

いきなり「特許査定」が来たらいいのになぁ。でも、「拒絶理由」が来たらどうすればいいの?

「拒絶理由」が来たら、弁理士と発明者が相談し、意見書等を出して、特許庁の「拒絶理由」が解消すれば、めでたく「特許査定」が届くんだ。1回の意見書等で解消できる時もあるし、2~3回かかる時もある。ここも弁理士の腕の見せ所だね。1回の意見書等におおよそ12万円かかるので、発明者は弁理士とよく相談して対応した方がいいね。

そうか~、では、意見書等を何回書いて特許が成立するかにもよるけど、出願して無事に特許をとるためにはトータルで平均75万円~100万円ほどかかってしまうのね。100万あったら、あれも買えるし、これも買える。。。。。あぁぁぁ。

うん、特許を取るには結構まとまったお金が必要だね。そのため、一番最初の特許を出願する時点からしっかり優秀な弁理士に相談することが大切なんだ。せっかくお金をかけても、特許が取れなかったら、なんにもならないもんね。

やっぱり、ちゃんと先生に相談することが大切なんですね。今日は有り難うございました。

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2015年5月26日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:特許

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